2012年3月25日 (日)

時分割デマンド制御方式が、発明大賞を頂きました!

2月某日、発明振興協会というところから連絡が入った。
「3月7日付の新聞で発表しますが、貴方の発明が発明大賞東京都知事賞に選らばれました。3月16日の受賞式に令夫人とご一緒に出席して下さい。ただし、新聞発表があるまで内密にしておいて下さい。」と、言うものだった。

昨年暮れに東京から現地調査に来て頂いたので少しは期待していたが、今年度の発明大賞に選ばれたのだった。
私が考案したデマンド・コントローラーを製造してもらってる会社の役員さんに勧められて応募したのだが、先の大震災で日本中電気が足らなくなったので注目されたのだろう。それで、ネットで調べたら副賞50万円と書かれていたので、「ラッキー!」と有頂天になった。

ただ、私みたいな口の軽い男に「発表まで内密に…」と言われるのは、拷問を受けているようなものだ。うちの人がカウントしたところによると、「誰にも言わんといてな…」と言いながら、事務所に来た5人に漏らしてしまったそうだ。

それと、「ネットしてないで仕事したら!」と、いつもガミガミ言ってる人は居るけど、同伴する令夫人がいないのも困った。それで、一日だけでも令夫人になってもらうための洋服と作業服しか持ってない私の背広を買うために京都のデパートへ買い物に出掛けたが、気が大きくなってしまい副賞を20万円ほど先食いしてしまった。

新聞発表されてからは、「うちの工場にデマンド装置を取り付けてくれ」「装置をうちの会社で作らせてくれ」と、知らない所から連絡が入ってくる。
来年からスマートメーターの設置が急速に進むと報じられているので、私が研究を続けてきたエアコンの自動デマンド・コントロールの普及が進むだろう。それで、これからはデマンド・コントロールに取り組む人を増やすことをライフワークにしようと思っている。
今年から年金が満額もらえるので仕事を減らして人生を楽しもうと思っていたのに、実現しそうにない。

この表彰で幸せになるか、寿命を縮めて不幸せになるか、本人にも判らない。
(写真は、発明大賞授賞式会場の新型デマンド・コントローラー)
Kaijyou_4   

2011年12月23日 (金)

「どこデマ君」 復活!

先日、某地方のデマンド勉強会のメンバーからの相談が入った。

「例の保安法人の営業攻勢で、同業者がチェーン店十数店舗を契約を解除されかけている。その店舗の管理報酬は10000円そこそこなのに、デマンド監視装置を取り付けてあの会社は採算がとれるんだろうか。 明日、同業者に同行して資料をもらってきます。」

数日後、メールで送られてきたその会社の営業資料「年間削減成果報告書」を見せてもらった。

その報告書には、猛暑の平成22年の夏季3ヶ月と今年の夏3ヶ月のデマンド電力と使用電力量を比較して10%ほど電気料金が下がった施設の例が示されていた。猛暑の昨年に比べ今年はどこの施設もデマンドや使用電力量が下がっているが、気象条件の違いによるエアコン負荷の減少まで自社のデマンド監視の成果にしている。おまけに、夏季の3ヶ月を平均して、それにエアコンを使わない月も含む12ヶ月を掛けて年間電気料金削減額としている。 こんな営業トークにのり、毎月1件当たり7000円以上も支払いを増やせば、儲かるどころか大損する。

保安協会や我々電気管理技術者の弱点をついて伸び盛りの会社だが、営業マンが昔のエセ省エネ屋そっくりの手口で無理な営業を続けるようなら先が見えている。だいたい、50kW以下のお客に100万円以上もする装置を付けていてはリース期間内に元がとれない。我々にも言えることだが、お客さんに喜んでもらえない商売は、長続きするはずがない。

長年、中小事業所でデマンド・コントロールに取り組んできたが、デマンドはともかく使用電力量を10%抑えるのは自動コントロールでも難しい。もし提案した電気料金削減額が達成出来なかっても、エセ宗教のように『あなたの信心(努力)が足りないから御利益がない』で済ませるつもりなのだろうか?

勉強会のメンバーには、「これからは保安管理+デマンド管理で、お客さんのニーズに応えていかなければ生き残れない。たくさん報酬を頂いているところはサービスでデマンド装置を付けるよう周りの同業者に説明してあげてよ」と言って、電話を切った。

今朝の新聞でも、東京電力が電気料金を2割も値上げすると報じていたので、ますますデマンドに関心を持つお客さんが増えるに違いない。来年は、電気保安業界で「デマンド・ウォー」が激化しそうだ。

最近、某社の100万円以上もするデマンド監視装置の数分の1で、100VラインにLAN信号を入れて、どこでもデマンドが見られる装置が出来上がった。

5年ほど前、双興電機さんのラインブザーを使って100Vラインにデマンド信号を流す『どこデマ君』を開発したが、取り付けた日曜日はうまく通信出来たが、月曜日にみんながパソコンを立ち上げると不通になってしまうことが度々起こったので、使用を断念していた。今年になり、デジタル社がイーサーネット対応の表示器を出してくれたので、パナソニックの電力線搬送LAN装置PLCと組み合わせて、配線工事レスのリーズナブルなデマンド監視が可能になった。詳しくは「私のデマンド奮戦記」をご覧下さい。

S

この保安法人の攻勢で年間100万円減収になった管理技術者さんが、すべてのお客さまに無料でデマンド装置を付けてからは、ピタッと契約解除がなくなったそうだ。これからも、お客さまに喜んで頂く電気管理を目指されている仲間のために、全国の優秀な技術者さん達と連携して、お客さまや社会のためになるデマンド対策を考えていこうと思っている。

2011年12月 3日 (土)

今回のデマンド勉強会

12月2日に京都リサーチパークで「デマンド勉強会2011冬in京都」を開催した。今回も南は九州、北は東北から熱心な電気管理技術者さん達40名余り集まって頂いた。

今回の目的は、管理先でデマンド・コントロールに取り組まれている管理技術者さんの事例発表とLANを利用してローコストなデマンド監視やコントロールを進めるため勉強することだった。

20111s

2011年11月 2日 (水)

パソコンでローコストなデマンド監視を実現!

  • Lan_3  お付き合いのある管理技術者さんから 「来年夏までに、国と電力会社が全国70万件の高圧需要家にスマートメーターを取り付けていく計画があると、電気新聞が報じてる。」との連絡が入った。今後、自然エネルギーを活用するにはスマート・グリッドが必要なことは知っていたが、何年も先の話だと思っていたので驚いた。考えてみれば、家庭よりたくさん電気を使っている事業所の節電対策が必要なのは当然だ。このスマートメーターというのは、個々の事業所の電力使用状況を把握し、電力不足の恐れがあるときは電力抑制信号を出すものだが、これがつけば、対策しない事業所は割高な電気料金を払うことになるので、デマンド・コントロールが流行るのは間違いない。こんな時、タイミング良く新潟の管理技術者Tさんから、RS-232Cポートを取り付けたIDMとパソコンをLANで接続してデマンド監視に成功したとの連絡が入った。
  • 以下は、Tさんのレポートです。
     お客さまから、①工場内に主装置、表示器を取付る。②旧式のエアコンをすべてインバータのものに取替え、エアコンのコントロールを行う。(エアコンの機種は、デマンドコネクター付のものとして下さいとお願いしました。)③事業所のパソコンでデマンドが見られるようにする。という内容でした。エアコンのコントロールまでは数件の実績がありましたが、LAN上のパソコンでのデマンド監視の経験がありませんでした。今年5月に川崎での勉強会で、講師の野村氏がIDMのLANモニタについて紹介されておりましたので、野村氏にいろいろとサポートをしていただきながら取り組みました。
     LANに載せる工事は少し遅れますよとお客様に了解を得て、今月に入りようやく準備を始めました。ダイヤトレンド社製のリモートCOM(製品名はイーサネット / シリアルコンバータ、DIFC-ERS2F有線LAN対応品)というものを、IDM-5のRS232Cポートに取付け、IDM内部データをLAN上のパソコンからモニタリングするものです。ここの事業所のIDMの取付け場所からLANポートまでの距離が長いので、無線式で何とかできないものかと考えて、同じメーカーのシリーズでDIFC-WERS2F(無線LAN対応品)のデモ機を借りて実証試験試みました。
    結果はオーライで大感激、これでお客さんに見せることができます。ただし、無線LANの設定から始まって、どうやら私には「敷居が高すぎる」と判断せざるを得ない状況に追い詰められたので、ネットワークの設定業者に依頼しました。購入してあったLANの書籍を見ながらおさらいをしたら、なるほどとうなずけるところもありましたが、有線式ならばもう少し簡単にできるようですが、大規模・重要なLANを組んでいるお客さんのところは、ネットワークの設定業者に依頼したほうが良いようです。IDM-LANモニタは、常時大画面でグラフが見られたり、超過予測電力も大きく表示されるので、デマンド警報が発生したときに対処がし易いと思います。また、配線工事なしで事業所内のどこからでも、電力の使用状況がモニタリングできるのでローコストの面はこの上ありません。LANモニタの画面を見て、私もネットワークの設定業者さんも感激でした。
    ネットワークの設定業者さんも販路拡大のため 、LANに載せる情報を探しているようで、うちでも販売したいと申しておりました。
    (写真は、パソコンに愛知の管理技術者Nさん作の「IDM-LANモニタ」ソフトを立ち上げ、リアルタイムでデマンド監視しているところです。Tさんによると、小規模な施設なら、I/Oデータ社の「NET-USB」の方が、安価な上、難しい設定をしなくてもパソコンでデマンド監視が出来るそうです。12月のデマンド勉強会で、接続・設定方法などを解説して頂きます。)
  • 12月2日 デマンド勉強会in京都 京都リサーチパーク A地区1号館4階
  • 12月8日 デマンド勉強会in川崎 サンピアンかわさき
  • 午前の部は、一般ビジネス関係者様向き 申込書in2011.pdfをダウンロード
  •  午後の部は、管理技術者さんオンリーです。 申込書2011-PM.pdfをダウンロード

2011年7月 9日 (土)

【緊急開催】 デマンド勉強会in京都2011

今回の大震災は、まるで既成の体制をストレステストしているようだ。

保守二大政党体制を作り上げて原発反対派を封じ込めた慢心が、自然の力まで舐めてしまった結果なんだろう。

ただ、放射能と返しきれない財政赤字を後世に残して去っていく我々電気技術者に、最後のご奉公の機会がやってきのは間違いない。

それは、電気の無駄遣いをなくして、電気を上手に使うアドバイスをする仕事だ。 お客さまからの相談が増えているので、メガを横に置いて電力計測装置を毎日持ち歩く仕事がふえそうだ。

大規模停電を経験していない関西では、ほとんどの人が「だれかが節電してくれるだろう」と思っている。しかし、実はそんな余裕がないらしい。その証拠に、関西電力が節電に努力する事業所に新たな電気料金割引制度を設けるらしい。

日頃の「異状なし」点検で、存在価値を疑われている私にとっても汚名挽回のチャンスなので頑張ろう思う。

【緊急開催】 デマンド勉強会in京都2011 7月27日 メルパルク京都 

第1部 10:00~12:00 ビジネス関係者さん対象 ※ローコスト・デマンドコントロールを広めるため

20110727-am.pdfをダウンロード

第2部 13:30~16:30分 電気管理技術者さん対象 ※電気保安+電力管理=電気管理を目指すため

20110727-pm.pdfをダウンロード

2011年6月 9日 (木)

デマンド勉強会in岩手

この度、協同組合エナジーサポート様が中小企業中央会の後援で「デマンド勉強会in岩手」を開催されます。

東北で初めてIDMによるローコストなデマンド対策を説明させて頂くことになりました。

中小企業家様向けの第1部では、「節電対策は宝の山」と題して、色々なローコスト節電対策の事例を紹介します。

技術者さん向けの第2部では、冷凍冷蔵庫のデマンド・コントロールでは右に出る者なしと言われている山形の電気管理技術者:本間隆さんの応援をえて、あまりお金をかけられない中小事業所でも短期間で元がとれるデマンド・コントロール手法について解説させて頂きます。

「デマンド勉強会in岩手」 

平成23年6月24日(金) 第1部 13:00~14:50  第2部 15:00~17:00 各定員 50名

tohokusemina.pdfをダウンロード

2011年4月18日 (月)

節電対策の決め手はこれだ! -デマンド勉強会in川崎-

東日本では、今回の原発事故による夏季の電力供給不足が深刻な問題になり、各分野で節電対策が求められています。

長年、管理先の中小事業所でローコストな節電対策を研究している電気管理技術者が集う「デマンド勉強会」は、この緊急事態に応えてデマンド・コントロールの研修会を開くことにしました。

今回は、現場で鍛え上げられたデマンド・コントローラIDMの機能紹介、設置事例とその効果、また、お客さまと密着した電気管理技術者ならではのローコストなデマンド対策のノウハウを紹介させて頂きます。

例えば、既存のデマンド監視装置を使った自動デマンドコントロールや屋上完結型ローコスト・デマンドコントロール、無線LANを利用したローコスト・デマンド監視装置などです。

日頃は電気管理技術者限定で開催しているデマンド勉強会ですが、今回はデマンド・コントロールに取り組み人が増えるようどなたでもご参加して頂けます。

デマンド勉強会in川崎2011

日時: 平成23年5月18日(水) 10時30分~16時00分

場所: 川崎市教育会館

定員: 75名 (満席になりました)

※お客さまの節電(デマンド)対策に取り組まれる企業様や電気管理技術者様に適した内容です。

2011年4月15日 (金)

被災地からの報告

被災地:気仙沼で奮闘されているIDM仲間の大森さんからのメールを紹介します。
ご心配、励ましを頂いた皆さんに
遅くなりましたが、近況報告と現況報告です。
Hisaiti2_3 
あの日から1ヶ月、比較的被害の少なかった地区、地震被害だけだった地区は
仮配電ながら、ほぼ復旧し事業所の復電作業もほぼ終わりました。
ただ、津波被害のひどかった地域については復興計画の策定が進まず
電力でも手をつけられない状況が続いています。
私も、夜討ち・朝駆けで休む間もない状況からは抜けつつあります
というよりも、抜けないと体が持たなくなってきています。
今日は、女房殿から休養を厳命されました。
昨日、現場で倒れて顔にちょいと怪我をしたもので。(高血圧なのに貧血を起こしました)
実は、帰ってきた翌日からカメラを持って町中を歩いたのですが
どうしてもシャッターをきれず、本当の津波の恐ろしさを伝える写真は
1枚もとれませんでした。
報道カメラマンにはなれないことが分かりました。
3週間たってようやく瓦礫も片付きだし、傷跡の生々しさも多少薄らぎ
やっと、写真を撮りだしました。
整理がなかなか出来ないので、出来たものから少しづつお送りします。
次からは、この震災で気づいた必要な備えや あれこれを
書いてみたいと思います。
Hisaiti1
今回の震災で気がついたこと色々①です。
*緊急時は、携帯が混雑してかかり難くなる
  停電とともに中継局が機能不全になり、まったく
  使えなくなりました。
  地下街・ビル街は停電即アウトと思ったほうが良いでしょう。
  電話が使えるようになったのは、数日後に移動中継車が来てからでした。
  混雑してかかり難くなったのは、それ以降です。
  また、かける側が機能していても受ける側の中継局が
  ダメなので繋がりません。
  名古屋からの車中でかけ続けていました。
  自分の携帯はアンテナが3本も立っているのに・・・
  繋がる訳は無かったのです。
  
*緊急時は公衆電話がかかり易い
  公衆電話・固定電話ともに通信回線がずたずたになってだめでした。
  仮に線路が大丈夫でも、電気がないので交換機や中継器がどの程度機能するのか疑問です。
  また、上記と同じ理由で受け手が被災地の場合繋がりません。
考えてみれば当たり前のことなのですが、日頃の便利さに慣れきっていて
思いもよりませんでした。
今回のような大災害時は、通常の連絡手段は、まったく機能しないと思ったほうが
いいと思います。
伝言ダイヤル等も、電話(携帯も含む)が機能して初めて使えます。
無事の一言が聞けない為に、どれだけの人々が胸が張り裂けそうな思いで
何日もの間過ごしたのでしょうか。
スマートフォンの機能アップよりも、停電でもダウンしない電話を目指して欲しいものです。
方法はいくらでもあるでしょう、緊急対応がもっとも求められるのが電話だと思います。
気がついたこと色々②
*ストーブについて
  我が家は25年も前に、喘息の息子のために自分で基本設計と気密・断熱仕様を指示して造った
  高気密・高断熱住宅です(でした・・)、ただしリスク分散のためにオール電化にはしませんでした。
  そういう訳で排気ガスを生じる石油ストーブの類は1台もありませんでしたが、万が一の大停電のため
  ストーブを買っておこうと数年前から言い続け、やっと昨年買ったところでした。
  この石油ストーブが、今回の震災でもっとも役に立ちました。
  まずは暖がとれるということ(当たり前ですが),これは体温調整能力の落ちた現代人の
  低体温症という命取りの危険から守ってくれるということです。
  湯沸し・調理ができるということ、私のところでは前述のリスク分散の考えでLPガスを使っていたのですが
  ガスの補充(ボンベ交換)が予測できない状況では、ついでに使える熱源は重要です。
  今回の震災が暖かい季節であっても、調理器具として使えたと思います。
*燃料について
  灯油については、ボイラー給湯なので90Lのタンクと常時2缶程度の予備を持っていたので、
  当面、心配せずにすみました。
  ガソリンは、発電機用に10L程度の買い置きしかなく、津波に生き残った妻の車も半分位と
  発電機が有っても、なかなか使えず苦労しました。
  我々の仕事は常に非常出動がありますので、常時満タンにを今後は心していこうと思います。
  また、車両用に20L,発電機用に10Lは最低備蓄が必要だと痛感しました。

2011年3月30日 (水)

続:被災地の電気管理技術者さん

前回の日記で紹介したデマンド勉強会のメンバーで被災地に在住されている電気管理技術者Oさんのメールをお付き合いのある電気管理技術者さん達に転送したところ、Oさん宛にたくさんの方から励ましのメールを届けてもらいました。
その返信メールがOさんから届いたので、紹介します。
***************************************************************************
石井さんをはじめ、多くの方々から励ましを頂き
本当に心強く、勇気が湧いてきました。
先日のメールの後、ここ2~3日で電気の復旧が進み
一部、高圧需要家(必要性の高い事業所からですが)も復旧が始まりました。
それと平行して、街中でも店舗の前に品物を並べて商売を再開する方や
駐車場などの露天での販売店も出始め 物資も少しづつ流れるようになってきました。
私に関しては、クランプメーターが数個と高圧検電器がだめになった程度で
仕事の機器類は無事でした。
また、半減したとはいえ仕事をすべて失ったわけでもなく
家屋も浸水被害だけで残っております。
皆さんの、暖かいエールもあります。
ただ、家や仕事をうしなった多くの方がいます
行政の混乱がもう少し収まるころには
本当に必要な援助が見えてくると思います。
そのときにこそ、皆様の力をお借りしたいと思います。
義援金も今までとは桁違いになるとの報道もありました
しかし、被害の大きさもさらに桁違いです。
家や仕事を失った人たちの生活再建の足しになればよいのですが・・
結局は、町を復興し職場を再建しなければ個人も・事業所も再建しないのです。
それに微力を尽くすことが、私の使命だと思いを定めました。
今後は、いろいろな面でお知恵や、お力をお借りしなければならないと思います。
図々しいお願いですが、宜しくお願いいたします。
*******************************************************************************
今朝、同じくデマンド勉強会メンバーの長野のKさんから電話が入った。
「Oさんと直接連絡を取って、お米を届けることにしました。まだ宅急便は被災地まで入れないそうなので、赤帽をチャーターしました。荷台に余裕があるので発電機ぐらい積めますよ」との、連絡だった。
Oさんとは3月11日に名古屋で一緒に勉強しただけの付き合いだったKさんの行動には驚いた。
緊急支援するすべがなく困っていた私には、渡りに船の話だ。
私に支援カンパを託して頂いた方の分で食料を買い、昨秋に買ったカセットボンベ式発電機と一緒に被災地に届けてもらうことにした。
被災地で頑張るOさん、その支援にすぐ行動を起こされた長野のKさんや真っ先に支援カンパを寄せてくれた滋賀のIさんなど、こんな素晴らしいIDM仲間達とお付き合いできてる私は幸せ者だ。

2011年3月26日 (土)

被災地の電気管理技術者さん

震災当日、名古屋でのデマンド勉強会に、気仙沼からご参加頂いたOさんから近況報告のメールを頂きました。
ご本人の了解を得たので、皆様に紹介致します。
From:o
Sent: Saturday, March 26, 2011 4:27 PM
Subject:
ご心配をおかけ致しました
元気でやっております。
勉強会中の地震で もしやとの思いで電話すると、奇跡的に妻と連絡が取れ、とてつもない地震で今から非難するとのこと。
私も直ぐに帰るから、手元の現金だけ持ってすぐに避難しろと言ったところで、電話が切れてしまいました。
会場の隣室で、ネットを開いていただき地震と津波の第一報を確認し、東北からの4人でレンタカーを借り、30時間余の焦燥の中 なんとか翌日の夜半過ぎにたどりつき、1時間後には妻と再会
翌朝から介護施設に入っていた母の消息を尋ねて瓦礫の町を歩き回り翌々日に避難所で無事再会
その後は、車が走れる状態ではないので町中入れるところはくまなく歩き回りこの中で、自分は何ができるか、なにをすべきか 折り重なる瓦礫の中で3日間うめきつづけました。
壊滅・流失し施設の形すらなくなった受託施設が19件、全・半壊の受託先が10件、そのほとんどが現場にすら行くことができず、本来すべき仕事はしたくてもできません。
ならば自分ができることは、電気に関する知識や知恵・電力への情報提供あるいは電力からの情報提供のパイプ役 相手がどなたでも困っている人の助けになれればと、走り回って2週間、ようやく電気も復旧し始め 電気管理技術者本来の仕事も必要とされ始めました。
しかし、送・配電線路の大半が被害を受け現在も送電能力の2/3以上が失なわれたままで、病院等もエレベーター・暖房は停止 ほとんどの高圧需要家は送電の予定がたっておりません、まだまだ震災の真っ只中です。
仕事の車を失い、浸水した事務所は手付かずのまま 受託先は半減しましたが、私は生きています、もう一度やり直すチャンスを与えられました。
ありがたいことです。
亡くなってしまった人たち、いまだ不明の友人・知人の無念を思うと弱音を吐くわけにはいきません。
次にお会いするときには、笑って現状報告をいたします。
PS 
石井さんから皆さんにも転送してもよいか?との事でしたので現況を追記させていただきます。
被害状況ですが、陸前高田から気仙沼そして南三陸町までの受託先を見て回った範囲では
海に面している津々浦々すべて壊滅状態です。まるで爆心地にいるような錯覚さえ覚えます。
鉄道線路があったはずの土手はなくアメのように曲がったレールが横たわり、鉄橋は橋脚を残すのみ、国道も多くの橋が落ち、寸断されています。被災地には人の生活していた痕跡さえほとんどない地域もあり、津波の想像を絶する破壊力に恐怖しました。
被災地では、避難所も十分ではなく 自宅に帰り寝泊りしている人も数多くいますが、避難所と違い、食料の配布もなく まだ電気も水道も復旧していない地域も多く自宅難民とでも言う状況にあります。(幸い 私は友人・知己のおかげで飢えずにすんでおります)
被害のひどかった地域では、食品を買うにも売っている場所もなく、あってもものがありません。
ガソリンにいたっては、給油待ちの車が渋滞を惹き起こし緊急車両が身動きできない状況が何箇所でもおきています。
最後にこれだけは覚えていてください。
津波から避難しなければならなくなったときは、けっして車は使わないでください。
どこで話を聞いても、避難車両で大渋滞が起きています。
そして、多くの人たちが津波にのまれ いまだに、行方不明になっています。
私の友人や知人も、まだ 見つかっていません。